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2013年12月17日 火曜日

バイオフィルムマネージメント3(歯周病治療のもうひとつの選択肢)

 バイオフィルムに関して、皆様に色々と情報を提供してきましたが、今回でひとまずこのテーマは、最終回とさせて頂こうと思います。虫歯、歯周病とは、感染症(細菌による人体への感染)であり近年、脳血管障害や糖尿病のリスク因子として益々注目されてきました。原因が細菌であることから、その除去が治療になるわけです。そして、当院ではその除去方法として歯ブラシ指導、EMS超音波スケーラーによる歯石やバイオフィルムの除去、そして今回ご紹介するEMS社のAIR-FLOWを使用してバイオフィルムをマネージメントしています。効果に関しては、またブログで症例のご報告をさせて頂きますが、非常に良好な結果を出しています。
 下の写真のEMS社 AIR-FLOW、以前は、クラッシックパウダーという黄色のボトルに入っている細かい粒子で歯肉より上の歯の着色やバイオフィルムを除去するために用いられていました。レモンの味がして、口の周りがちょっとヒリヒリします。今回、黄色のボトルの横にある、青色とピンク色のボトルがラインナップに加わり日本の薬事の承認がおりました。名前をそれぞれソフトパウダー、ぺリオパウダーというのですが、このパウダーはグリシンというアミノ酸が主成分ですので、少し甘みも加わってヒリヒリした感覚がありません。そして、このEMS社AIR-FLOW最大の武器は、歯肉下に潜むバイオフィルムを除去してくれるぺリオパウダー(ピンク色のボトル)です。
 EMS超音波スケーラーというのは、歯肉(歯ぐき)の下、3~4mm以上の歯周ポケットと呼ばれる部位のバイオフィルムを除去するとご説明しました。ちょっと話を戻しましょう。歯肉の下のバイオフィルムは、EMS超音波スケーラーでコントロールできるんですよね?そうです!EMS超音波スケーラーのチップ先端は、従来のチップ先端よりかなり細長く歯肉縁下(歯肉の下)10mm位のバイオフィルムを除去してくれます。治療のファーストチョイスでEMS超音波スケーラーを使用し細菌の減少により歯肉の炎症が消退し、仮に歯周ポケットが当初の半分の5mmになったとしましょう。5mmが2~1mmとなってくれれば歯周病が完治した状態です。しかし、歯の根の形態が原因してこの5mmの歯周ポケットがなかなか治らない。臨床でよくみかけるケースです。ドクターからは、歯周外科による再生療法、あるいは矯正による歯周ポケットの改善を提案されている。完治療法としてどちらも魅力的でいい診療だと思います。しかし手術は、嫌だし矯正のワイヤーも何となく気が引ける。
 そこで、もうひとつの選択肢が存在します。
歯の根の形態は、多くの場合どうにもし難い歯周病を維持してしまう環境因子です。(環境因子;プラークやバイオフィルムを停滞させ虫歯や歯周病を誘発させてしまう環境的因子。例えば、歯並びが悪い、歯の位置や形態が良くない、被せ物の不適合など)以前のブログでもご説明しましたが、バイオフィルムは、一度除去されても数時間のうちには、再形成されはじめブラッシングがよくなかったり、よくない環境因子が存在すれば、バイオフィルムは増殖し3カ月から6カ月でもとの細菌叢(バイオフィルム)を形成します。逆に言えば、3から6カ月おきに定期的にバイオフィルムをマネージメントできれば、虫歯・歯周病の進行を抑制することができるわけです。バイオフィルムの電子顕微鏡をお見せしましたが、その形成初期の様相はプラークや歯石とはやや異なりEMS超音波スケーラーほどのパワーを必要としないかもしれません。ですから、歯周病のメンテナンス治療に当院では、EMS AIR-FLOWのパウダーによるバイオフィルムの除去をお勧めしています。完治療法以外に虫歯や歯周病が悪くならないようにバイオフィルムをマネージメントしていくメンテナンス療法というのも選択肢の一つかと思います。
 歯周病の患者さん以外でも、歯の黄ばみやステインの除去でバイオフィルムのコントロールや本来の歯の白さを取り戻してください!!
 

 
 
 年内最後のブログとなりそうですが、皆さん今年1年どのようなお年でしたでしょうか?来年に向けてよいお年が迎えられますように、また皆様のご多幸をお祈りさせて頂きます。
 最後に、私事ではありますが、より多くの患者様の健康に貢献できますよう来年も努力していきたいと思っています。



投稿者 さくま歯科クリニック

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